買い手を見つけると発行会社が自社株買取をすると言い出し、売買が成立したケース

  • 非上場株式のトラブル事例

ご相談の状況

発行会社は、創業50年が経過し、その間幾度の相続を経て、親族間で株式が分散している状況です。
その結果、経営グループの親族グループ(70%)を筆頭に、傍系グループである妹グループ(10%)、伯母グループ(15%)、叔母グループ(5%)など、いくつかのグループにかれて株式を保有している同族会社で、今回はその伯母グループからの依頼です。
経営グループとは疎遠であることから、会社の経営に参加することもなく、更には株主総会の案内状すら届かない状態でした。伯母はご高齢のため、将来の相続を考え、伯母グループの株をすべて手放したいという判断がありました。そこで、経営グループに対して株式の買取を依頼しましたが、お金がないの一点張りで真剣な話し合いは設けられず、業を煮やし相談に来られました。

交渉と解決結果

まず、株主の正当な権利を基に決算書や元帳を入手してもらい、会社の業績や財務状況を精査した上で、関心を持ってくれそうな会社の業績や財務状況を精査した上で、に打診し、買取意向が得られました。伯母グループの本心としては、親族に買い取ってもらいたいというお気持ちでしたが、経営グループが取り合ってもらえない以上致し方がないと判断し、売却手続きのため発行会社に譲渡承認請求を提出しました。
すると、状況は一変し、経営者グループで株式を買い取りたいとすぐに連絡があり、今まで真剣に取り合ってもらえなかったのが、急転直下で売買が成立しました。

税理士よりコメント

お客様からは、一向に取り扱ってくれなかったことが、専門家の介入により一気に話が進み、非常に助かりました。もっと早く相談すべきでしたというありがたい言葉をいただきました。
具体的な買手が現れることにより、話が進むきっかけになることがよくありますので、ぜひ弊社をご活用ください。